鉄道と騒音環境


リストマーク 車内の騒音レベル
 〜鉄道はうるさいか?                    
現時点でのデータ
を紹介。
安定したデータが
得られないので
参考扱いとされたい。 
測定データ1(外房・車)
測定データ2(外房・総武)
測定データ3(京葉・営団)
測定データ4(総武・東武)
測定データ5(東武・飛行機)

測定データ6(新幹線)

 答えは,残念ながら「はい」である。騒音レベルを減少させるよう一層努力したい。
 
騒音レベルとは

 各車両の車内騒音レベル(01年5月12日測定) 単位は全てdB
 
車種   平均騒音(dB) 測定時刻 速度
(推定)
場所 軌道 その他 車内の写真へ
113系 クハ 63.7 9:00 90 土気〜誉田 地平 空調
OFF
205系 サハ 69.9 21:30 90 新茂原〜本納 地平 空調
OFF
217系 サハ 66.8 20:00 100 新茂原〜本納 地平 空調
OFF
サロ
1階
61.1 10:00 110 西船橋付近
(総武快速線)
地平
〜高架
空調
ON
サロ
2階
57.5 9:50 100 幕張本郷付近
(総武快速線)
地平 空調
ON
183系 クハ 65.7 13:20 100 南船橋付近
(京葉線)
高架
スラブ軌道
空調
ON
65.0 13:40 110 誉田〜土気 地平 空調
ON
255系 サロ 62.1 20:40 120 永田〜本納 地平
201系 クハ 71.0 19:30 100 本納〜新茂原 地平 送風
ON
測定は,5秒ごとに(瞬時値5秒)12回連続して記録し,
最大値,最小値を除いた10回の平均を算出した。

(参考) 85km/h 105km/h こちらは,東関道を
走行してのデータ。
路面の状態により
騒音レベルがかな
り変動する。
「(ビュー)わかしお」号はクラウンと同等,セルシオには達しないと言った所か?
4両とも96
〜97年型
で豊田市に
本社のある
メーカー製
カローラ  67.7 70.2
カムリ  73.1 73.6
クラウン  65.1 66.5
セルシオ 58.6 60.5
日本には軽自動車もあるぞ。 ミラ 67.5 * 乗用車仕様は我が家の軽トラとは大違い。静かだ。
 
(飛行機など) 巡航時 (01年8月4日〜7日測定)
A300 84.9 日本エアシステム
羽田→長崎
B777 91.8 全日空
鹿児島→羽田
房総ライナー 72.2 千葉中央バス
アクアライン(トンネル内)

   (新幹線) 推定240Km/h    
上越・長野 深谷付近 69.7 あさま503号 02年06月19日
篠ノ井付近 67.3 あさま554号 02年06月20日
長野〜上田 85.5 同上(トンネル内)
東海道 岐阜羽島付近 67.4 ひかり119号 01年11月28日
新幹線は,地上区間は普通路線の特急並み,
トンネル内は旅客機並みである。

    
静かな移動空間を目指して

   なぜ車内騒音の測定なのか
       知り合いの電車運転士が,「俺,難聴気味なんだ。何しろ,うるさい仕事
     だから。」と話すのをかつて聞いた。そこで今回,騒音計を入手して測定を
     試みた。


   測定法について
       しかし,・・・測定条件が分からない。そこで,勝手に上の表のように測定
     した。
ここでは,簡易騒音計(取引証明以外用)を使用している。従って,
     参考程度ではあるが,
改めて騒音に耳を傾けていただければと思う。
      今回は,サハ(サロ)またはクハの内,車輪がフラットを起こしていない車
     両の中央部。路線はなるべく平坦な直線区間・・・を選んだつもりである。
     機会を見つけて,測定回数をもっと増やしてみたい。時刻は乗客の少ない
     (空車)時である。

    
測定結果から
      うるさいだろうとは思っていたが,やはりうるさかった。各車両についての
     コメントはそれぞれの車内写真のページに付けたので,ご覧いただきたい。
      全般に言えば,高くても65dB以下にしてほしい。できれば60dB以下が
     望ましいと思う。チャンスがあれば,耳鼻科医にも意見を拝聴したい。

      何回かの測定から分かったことは,
  
   1 ステンレス製車両は静かではない。
     2 スラブ軌道は,バラスト道床に比べて約+3dB以上となる。
     3 普通車は,冷房時+5〜10dBとなる。集中型クーラーのためであろう。


    
車内騒音のレベルを減少させるために
      まず,ドアや窓サッシのガタをなくす。この点では217系は優れている。ま
     た貫通路扉はほしい。217系は経費削減のためにこれまで省いてしまった
     のは惜しまれる。
      冷房装置は,全般にさらなる改良が望まれる。
      また長距離通勤する人々のためには,車室と乗降口が分かれた車両が
     ほしい(デッキ付き車両)。もう,鉄道車両が唯一の移動空間ではない時代
     だ。上質な移動空間と,大量輸送空間とを兼ね備えることを目指したい。

    
ACトレインの開発の視点に「静けさ」を入れたい
      (※1)
    JR東日本が次世代の電車を開発する構想を打ち出したが,「静けさ」の
     視点を第1にしてもらいたい。騒音が人間に与える影響については,寡聞
     にして不明だが,電車旅行をして帰宅するとぐったりすることが多いので,
     相当の影響があるはずだ。
       列車の加減速は,立ったままの利用も前提とするなら現在の方式でも
     十分ではないか。
これに「静けさ」が付け加われば,まだまだ移動手段とし
     て価値はあると思う。

  
 沿線への騒音も・・・
    
今回の調査では,沿線への騒音にまで,手が回らなかった。一通り,車
      内騒音に 区切りがついたら考えていきたい。車内にしろ,沿線にしろ静か
      な環境を目指すのは 当然のことだから。


    
  ※1   ACトレインとは,
 JR東日本が01年中に試験車の開発を目指す次世代通勤電車
 Advanced Commuter Train
 モーターで車軸を直接駆動させ,低騒音もねらうが,主な特徴は次のようだ。
1 利用客への情報通信化
2 故障に対する信頼性の向上
3 バリアフリー
4 省エネ
              〜鉄道ファン01年2月号による
 

   
  ACトレイン
 '02年1月に登場した,ACトレインは993系を名のる。
  川越電車区を4回訪問してやっと撮影できた。
  果たして,外房線に関係があるのやら?
 
           運転席上の丸いカバーは落成時にはなかった物  02年08月17日